帰国後の新たな冒険:海外から帰ってきた私の就活旅行記!

海外生活からの帰国者が見た、日本の就職活動とその奇妙な冒険。

日本生まれ、アメリカ育ち:僕の二重文化体験

12歳のとき、人生は映画のようにドラマティックな展開を見せた。僕のベッドルームからアメリカの広大な庭を眺めていた日々から一転、日本の学校のコンパクトな教室で黒板を見つめる日々になった。そして、そこで僕は日本独自の文化に触れることとなった。

掃除の時間に最初に驚いた。僕の中のアメリカンスピリットは「僕たちが掃除をするのですか?ジャニターさんはどこに?」と悲鳴を上げた。しかし、掃除の時間は、同級生と一緒に教室をきれいにするという新たな協力体験だった。そして、日本ではなんと給食の準備までもが「みんなで手伝う」という共同作業。一緒に作業することでクラスメートとの絆が深まるのを感じた。

さらに、新しい友達とともに漫画研究部に参加した。アメリカンスタイルの僕の漫画は、新鮮で魅力的だったようで、部活で一丸となる絶好の機会となった。アメリカのスーパーヒーローコミックにインスピレーションを受けた僕の作品は、まるで「漫画研究部」が僕のためにあったかのようだった。

しかし、このすべての驚きと興奮の中でも、僕が最も感じたのは英語力の維持の困難さだった。日本の学校生活が長くなるにつれ、僕の中のアメリカが薄れ、自分の半分のアイデンティティが消えていく感覚がした。これは大いに心配だった。そして、それが僕の英語力の問題と直結していたことに気づいた。

中学に上がり、ALT(外国語指導助手)と出会ったことで、自分のアイデンティティと英語力についての悩みを共有できる人を見つけた。英語の授業で、ALTが積極的に僕の意見を引き出してくれたことで、僕は再び英語を使う喜びを感じることができた。

しかし、この苦しみもまた僕を成長させる一部となった。英語の勉強方法を探求する中で、僕は再び英語という言語を楽しむことができるようになった。それは僕にとって大きな学びだった。そして、それが次の章、「高校編」への道を開いたのだ。