帰国後の新たな冒険:海外から帰ってきた私の就活旅行記!

海外生活からの帰国者が見た、日本の就職活動とその奇妙な冒険。

帰国子女のジェットコースター:異星人から学校の人気者へ

いつまでもアメリカ生活が続くと思っていたら、突然、父から「帰国することになった」と告げられた。ちょうど小学校6年生の冬だった。あの時は、さながらエクストリーム・スポーツのようなスリルがあったな。「ああ、これが本当のジェットコースター体験だ!」と内心、ワクワクしつつも、新たな生活への不安が心に広がっていた。

初めての帰国は、まるで映画の一シーンのようだった。おそらく母は、僕が学校でいじめられるかもしれないと心配していた。でも実際は、日本へ帰国したばかりの僕は、まるで稀な動物を見るように珍しがられ、あっという間に友人に恵まれた。なんというか、自分が突然、学校の人気者になった感じだ。

英検のテストを受けたら、なんと準一級に合格した。しかし、アメリカの全州を暗記できたのに、日本の都道府県が全くわからなかった。まあ、マサチューセッツ州よりも岩手県の方が発音しにくいから、無理もないと自分を慰めた。

そして、アメリカのピルグリムや大統領の歴史は習ったけど、日本の歴史はまったく新鮮で何もわからなかった。ただ、新しい視点を持っていた僕にとって、全てが面白おかしく感じて、気持ちが寛大になれたような気がした。まるでタイムマシンに乗って江戸時代に行ったような、そんな感じだった。

これが僕の帰国子女としてのジェットコースター体験だった。